システムプロンプトとは
システムプロンプトは、会話全体に適用される前提の指示です。利用者が毎回入力するメッセージとは別に置かれます。AIの役割、守るべきルール、口調、出力形式などを固定するために使います。
API や業務用のチャットボットでは、開発者がシステムプロンプトを設定します。利用者からは見えないことが多いものの、すべての応答の土台になります。一般向けのサービスでも、「カスタム指示」などの名前で、近い機能が用意されていることがあります。
効果的なシステムプロンプトには、①役割と目的、②対象とする利用者、③やること・やらないこと、④情報が足りないときの振る舞い、⑤出力の形式、を書きます。どれも短い箇条書きで、具体的に書くのがこつです。
注意点もあります。システムプロンプトは、利用者の巧妙な入力(プロンプトインジェクション)で無視させられたり、中身を聞き出されたりすることがあります。機密情報を書かないこと、重要な制御は仕組みの側でも行うことが大切です。
具体例
社内ヘルプデスク用のチャットボット
悪い例は、役割しか決まっていません。そのため、規程に無いことまで推測で答えたり、業務と関係のない雑談に応じたりします。良い例は、答えてよい範囲、分からないときの対応、出力の形を決めています。利用者や質問が変わっても、同じ方針で答えやすくなります。ルールは短い箇条書きにすると、AIも人も読み違えにくくなります。
あなたは社内のヘルプデスクです。質問に答えてください。
# 役割 あなたは当社の情報システム部のヘルプデスクです。 # 対象 社員からの PC・アカウント・社内ツールの質問 # ルール ・添付の社内手順書の範囲で答える ・手順書に無いことは推測せず、「情報システム部(内線1234)へお問い合わせください」と案内する ・パスワードそのものは聞かない、答えない ・業務と関係のない質問には応じない # 出力形式 手順は番号付きで、1手順1行