プロンプトとは

プロンプトは、生成AIに与える指示や入力文の総称です。質問文、作業の依頼、参考として渡す資料、出力例などが含まれます。生成AIは、プロンプトに書かれた内容を手がかりに出力を作ります。

生成AIは、プロンプトに書かれていない前提を知りません。読み手が誰か、何に使うか、どの程度の長さか。人どうしなら察してもらえる情報も、書かなければ伝わりません。その結果、一般的で無難な出力になりがちです。

精度を上げるには、①目的、②背景や文脈、③制約(文字数・禁止事項など)、④出力形式の4つを含めるのが基本です。長ければ良いわけではありません。必要な情報を、区切りを付けて整理して渡すことが大切です。

実務では、よく使うプロンプトをテンプレートとして共有すると、担当者による品質のばらつきを減らせます。

具体例

取引先へのお詫びメールを頼む

悪い例は、誰に・何を・どんな温度感で書くかが抜けています。そのため、どの会社にも当てはまる定型文が返ってきます。良い例は、目的・背景・制約・出力形式を分けて書いています。AIが判断に迷う点を先に埋めているので、手直しの少ない下書きになります。項目を見出しで区切ると、読み落としも減ります。

悪い例

納期遅れのお詫びメールを書いて。

良い例

# 目的 取引先に納期遅れをお詫びし、新しい納期を伝えるメールを書いてください。 # 背景 ・相手:株式会社〇〇の購買担当(2年の取引あり) ・遅れの原因:部品の入荷遅れ ・新しい納期:当初より5営業日後 # 制約 ・言い訳に聞こえる表現は避ける ・300字程度 # 出力形式 件名と本文

会議の要約を頼む

要約は読み手で形が変わります。悪い例では、誰に向けた要約かが分かりません。良い例は、読み手と使い道を伝えたうえで、残したい情報を指定しています。

悪い例

この会議の内容を要約して。

良い例

次の会議の文字起こしを、欠席した部長向けに要約してください。 ・決まったことを先に、3点以内 ・未決の論点と、次回までの宿題(担当・期限) ・全体で200字以内