生成AIとは
生成AI(Generative AI)は、学習したデータのパターンをもとに、文章・画像・音声・コードなどを新しく作り出すAIの総称です。従来の「識別するAI」(分類・予測)に対して、「生成するAI」と位置づけられます。
文章を扱う生成AIは、大規模言語モデル(LLM)を中核にしています。LLMは、それまでの文章に続く「次の言葉」を確率で予測し、少しずつ(トークン単位で)つなげて文章を作ります。画像の生成AIは、ノイズから少しずつ絵を描き起こす仕組みなどを使います。
出力は確率的に作られます。そのため、同じ入力でも結果が揺れます。また、事実と異なる内容(ハルシネーション)を含むことがあります。生成AIは「正解を検索する道具」ではなく、「もっともらしい案を作る道具」と捉えると扱いやすくなります。
実務では、文書の下書き、要約、翻訳、アイデア出し、コード作成などで使われています。成果を左右するのは、何をどう頼むか(プロンプト)と、出てきた結果を人が確かめる体制です。業務に入れる前に、扱ってよい情報の範囲を社内で決めておくことも欠かせません。
具体例
会議メモから議事録の下書きを作る
箇条書きの会議メモを渡し、「決定事項・宿題・期限」の3つに分けて議事録の形に整えるよう頼みます。人が一から書くより早く、整った下書きが手に入ります。ただし、発言者や期限の取り違えが起きることがあります。最後に出席者が読み合わせて確定させます。生成AIに任せるのは「形を整える作業」で、「内容が正しいかの判断」は人が持ちます。この分担が実務での基本形です。
企画のたたき台を複数案出す
新サービスの名前や、キャンペーンの切り口を10案ほど出させます。生成AIは同じ依頼でも毎回違う案を返すので、発想の幅を広げる用途に向いています。良い案を選び、組み合わせ、磨くのは人の仕事です。