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今週の3行まとめ(90秒)
デジタル庁は、政府職員向けの生成AI利用環境「ガバメントAI 源内」の利用状況アンケート(第1回)の結果を公表し、利用者の71.7%が「満足」と答えたとしています。
・デジタル庁が「ガバメントAI 源内」の利用調査結果を公表し、同庁は利用者1人当たり週平均約1.83時間の短縮と推計しています。
・Microsoftが、WordやCoworkで使えるMicrosoft Copilotの法務専用スキル20種類以上の一般提供を発表しました。
・Google DeepMindが、Geminiシリーズの次のフロンティアモデル「Gemini 4 Carbon」を発表しました。
今週の注目ニュース
政府AI「源内」初の利用調査、満足度71.7%と週約1.83時間短縮の推計
出典: デジタル庁 / ⏱1分
概要:デジタル庁は、政府職員18万人を対象に実証中の生成AI利用環境「ガバメントAI 源内」の利用状況アンケート(第1回)の結果を公表しました。回答者は6,439人で、同庁によると利用者の71.7%が「満足」、54.4%が週1時間以上の短縮を実感しており、短縮は1人週平均約1.83時間と推計されています。同庁は、回答者の31.2%がほとんど、または全く利用していないとしています。
重要ポイント:対象は政府職員で、測定は満足度と週当たり短縮時間のアンケート回答に基づきます。
所感:デジタル庁は「政府におけるAI利活用の効果が確認できました」と書いていますが、根拠は源内を利用する職員のうち6,439人の回答で、週約110分の短縮も回答者の実感を幅の中央値で数えた推計です。しかも回答者の31.2%はほとんど使っていません。月曜に、先週AIに任せた作業を一つ選び、短くなった分数と、確認や修正で増えた分数の両方を手帳に書き留めてください。
Microsoft Copilotに法務専用スキル20種類超、WordとCoworkで一般提供
出典: Windows Blog Japan / ⏱1分
概要:Microsoftは米国時間10月15日、Microsoft Copilot(同社のAIアシスタント)の法務専用スキル20種類以上の一般提供を発表しました(日本語抄訳は10月30日)。同社によると、Wordで契約書の修正を変更履歴として入れる、SharePoint(社内の文書共有基盤)の承認済み先例から起草する、Cowork(複数の文書にまたがる作業を任せる機能)で契約の期限や条件を比べる、といった作業に対応します。
重要ポイント:同社によると、対象は法務の専門家で、契約書の修正・起草、契約をまたぐ期限や義務の追跡が機能に含まれます。
所感:同社の説明では、起草は承認済みの先例を活用します。先例がSharePointに整理されているかは、試用の前に確かめておきたい点だと考えます。法務の担当者に、承認済みの契約書の先例がSharePointに何件あるかを尋ねておくと、起草の試用を検討する材料になります。
そのほかの動き
◆ 学びを深める
米Ai4で大企業が明かした導入後の実情、スターバックスの教訓とROI創出の苦戦
日経クロステックの記事で、フォーティエンスコンサルティングの種田裕紀シニアコンサルタントが、北米のAIカンファレンス「Ai4」で大企業自身が明かしたAI導入状況を整理しています。見出しでは、スターバックスの導入後の教訓と、米企業も投資対効果の創出に苦戦している点を取り上げています。(出典: 日経クロステック)
◆ 業界の動き
OpenAIとServiceNowが提携拡大、ChatGPTの会話から社内IT対応の記録更新まで
OpenAIによると、ServiceNow(企業のIT対応や業務申請を管理するサービス)との新たな連携により、ChatGPTの会話の中から類似インシデントの検索や記録の更新ができるようになる見込みで、操作の範囲は各社の既存の権限設定に従うとしています。ServiceNowは全従業員にChatGPT Work(OpenAIの法人向けサービス)とCodex(OpenAIのコーディング支援AI)へのアクセスを提供する計画です。(出典: OpenAI News)
◆ 技術の話
Google DeepMind、次のフロンティアモデル「Gemini 4 Carbon」を発表
Google DeepMindが10月28日、Geminiシリーズの次のフロンティアモデル(各社の最上位にあたる大規模モデル)としてGemini 4 Carbonを公式ブログで発表しました。Artificial Analysis Intelligence Index(v5.0)で1位(59)とされ、一部のサイバー防御担当者から段階的に提供を始めるとしています。提供は段階的なため、Geminiを契約している部署では、提供時期と対象を確認する担当を決めておくと動きやすくなります。(出典: Google DeepMind)
AI学習の可否をrobots.txtで一括指定、主要AI各社が共通仕様を2027年導入へ
Impress Watchによると、OpenAI、Google、Microsoft、Anthropicは、Webサイト運営者がrobots.txt(検索やAIの収集プログラムへのアクセス可否を示すファイル)に共通の指定を書ける仕様をIETF(インターネット技術の標準化団体)で策定し、2027年の導入を目指す方針です。Microsoftは2027年2月から、OpenAIは今後数カ月以内の導入を目指すとしています。(出典: Impress Watch)
◆ すぐ試せる実践ネタ
Credit SaisonのChatGPT Enterprise試行、OpenAIの事例紹介でROI 954%
OpenAIの事例紹介によると、Credit Saisonは2025年6月下旬から8月上旬に315人でChatGPT Enterprise(法人向けChatGPT)を試行し、この事例では参加者1人当たり月14時間の短縮、ROI(投資対効果)954%とされています。試行終了から1カ月で全社展開を決め、2025年9月に全従業員へ展開しました。(出典: OpenAI News)
Claude有料プランを改称、「Max 20x」は「Ultra」に 5時間ごとの制限を撤廃
Anthropicは、Claude(同社のAIサービス)の「Max 5x」を「Max」、「Max 20x」を「Ultra」に改称し、月額100ドルと200ドルは据え置きとしました。Ultraでは認証済みアカウントから5時間ごとの利用制限が外れ、週単位の制限は変わらず、新規アカウントは認証完了まで一時的な制限が残るとしています。(出典: Impress Watch)
先週のつづき
前号でUberの3万人超への展開を取り上げたChatGPT Work(OpenAIの法人向けサービス)について、今週はServiceNowが全従業員にChatGPT WorkとCodexを広げるとOpenAIが発表しました。
編集後記
源内の調査には、「時間増加」と答えた人の分をマイナスとして数える注記があります。この調査は、満足度と週当たりの短縮時間を職員の回答から推計したものです。一方、OpenAIの事例紹介では、Credit Saisonが315人で約1カ月試行し、参加者1人当たり月14時間の短縮とROI(投資対効果)954%を示したとされています。Credit Saisonの954%は、費用の内訳が抜粋に無く、算出条件は確かめられていません。




