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今週の3行まとめ(90秒)
Uberは10月22日、OpenAIのChatGPT Workを1,000人の試行から広げ、世界の3万人超の従業員に展開すると発表しました。
・Uberが、ChatGPT Workを1,000人の試行から3万人超の全社員へ広げると発表しました。
・Anthropicが、AIに作業手順を持たせる公開規格Agent SkillsをAgentic AI Foundationに寄贈すると発表しました。
・JAながのが全正職員にMicrosoft 365 E3とSurfaceを導入し、Microsoft 365 Copilotの活用を段階的に広げています。
今週の注目ニュース
Uber、ChatGPT Workを3万人超の全社員に展開
出典: OpenAI News / ⏱1分
概要:OpenAIによると、Uberは10月22日、ChatGPT Work(ChatGPT Enterprise上で複数手順の作業を進め、仕上がった成果物を返すエージェント=自律的に作業するAI)を全社展開すると発表しました。1,000人の試行から3万人超へ広げ、Google Drive、Gmail、Slackなどと連携します。既定のモデルはGPT-6.1 Sol(OpenAIの先端モデルの一つ)です。
重要ポイント:同社は運営、財務、マーケティング、製品の各部門を対象に挙げており、調査、会議用の要点整理、資料作成、データ分析がこの機能の範囲に入ります。
所感:「3万人超の全社員」は、ChatGPT Workを使える状態にした人数で、日々使う人数とは別物とわたしは読んでいます。同社によれば、社内のスキル集、承認済みの連携、専任の研修をそろえての展開です。自社で全社導入の案が出たら、試行の人数と研修の計画を企画担当に直接尋ねてみてください。3万人のうち何人が成果物まで任せているのかは、いつ示されるのでしょうか。
Anthropic、AIの作業手順規格Agent SkillsをAgentic AI Foundationへ寄贈
出典: Anthropic News / ⏱1分
概要:Anthropicは10月22日、AIエージェント(指示を受けて複数の作業を自律的に進めるAI)に専門知識や作業手順を持たせるための公開規格Agent Skillsを、Agentic AI Foundation(AIエージェント関連の規格を預かる団体)に寄贈すると発表しました。同社によると、2025年12月の公開以降、ChatGPTやGitHub Copilotを含む70以上のエージェント基盤がこの規格を取り入れています。
重要ポイント:対応先にはChatGPTやGitHub Copilot(GitHubのプログラミング支援AI)が含まれ、AIに作業手順を教える書式の扱いがこの発表の対象です。
所感:規格の持ち主が団体に移るなら、手順書をAI向けに書き直す前に、どの手順書をAIに読ませるかを誰が承認するのかを決めるのが先だと考えます。複数のAIで同じ手順を共有できれば、誤った手順も同じ速さで広がります。業務手順書を管理している同僚に、AIに読ませて差し支えない手順書を今週中に一つ選んでもらいます。
JAながの、全正職員にMicrosoft 365とSurface、Copilotを段階拡大
出典: Windows Blog Japan / ⏱1分
概要:Microsoftの日本向けブログによると、JAながのは全正職員にMicrosoft 365 E3(Microsoftの法人向け業務ソフト一式の契約)とSurface(Microsoftのパソコン)を導入し、Microsoft 365 Copilot(WordやExcelなどに組み込まれたAI)の活用を段階的に広げています。背景には職員数の減少があるとしています。
重要ポイント:同組合は事務作業、移動、資料作成をデジタルで効率化し、営農指導員などが生産者や組合員と向き合う時間に振り向けるとしています。
所感:JAながのの事例は、全正職員に業務ソフトの契約と端末をそろえたうえでCopilotを広げるという前提に立っています。次の部内会議で、自部門の全員が同じ業務ソフトの契約と端末を持っているかを議題に加え、情報システム担当に確認を頼んでください。基盤が全員に行き渡っている職場ならこの順序は手本になり、端末の更新が途上なら、Copilotの検討は基盤の整備を待つことになります。
そのほかの動き
◆ 学びを深める
中国の中高生2万6811人対象の研究、生成AI利用後に宿題得点18%上昇・試験得点20%低下
AI新聞によると、中国の中高生2万6811人を対象にした研究で、生成AIの利用開始から6カ月以内に宿題の得点が18%上がり、毎月の試験の得点は20%下がったとの結果が示されました。(出典: AI新聞)
◆ 業界の動き
Claudeの全機能、Google Cloud上で法人向けに提供開始
Impress Watchによると、Anthropicは10月22日(米国時間)、自社が管理・運用する形でGoogle Cloud上でClaudeの提供を始めました。主に法人向けにプラットフォームの全機能が提供され、グローバルで利用できるとされています。(出典: Impress Watch)
政府、AI・デジタル改革推進会議を設置し初会合
政府は10月20日の閣議決定でAI・デジタル改革推進会議の開催を決め、22日に第1回会合を開きました。デジタル庁によると、AIによるリスクの最小化を前提に規制・制度や運用ルールの見直しを政府横断で進めるとしており、デジタル行財政改革会議の検討事項を引き継ぎます。(出典: デジタル庁)
ガリバー運営の「IDOM」、AI前提の事業再構築「AX」に約135億円
日経クロステックの取材によると、IDOMはAX(AIを前提に事業やシステムを再構築する取り組み)に総額約135億円を投じ、10月26日午後に「Gulliver AX宣言」を発表するとされています。顧客接点から基幹システムまでを対象に、AIエージェントを全面的に使う企業への転換を掲げています。(出典: 日経クロステック)
◆ 技術の話
OpenAIのモデル、Google CloudのModel Gardenで提供へ
OpenAIとGoogle Cloudが、OpenAIの先端モデルとCodex(OpenAIのプログラミング支援エージェント)をModel Garden(Google Cloudのモデル提供窓口)で提供すると発表しました。Google Cloud Marketplace経由で購入でき、利用確約額を充当できるようになる予定で、一般提供は今後数週間を予定しているとしています。(出典: OpenAI News)
先週のつづき
10月12日号で触れたGemini agent(Googleのエージェント機能)について、今週OpenAIは、自社のモデルが近くGoogle AntigravityとGemini Agentでも使えるようになると発表しました。
編集後記
仕上がった成果物の点数と、それを作った人の力は、同じ向きに動くのでしょうか。Uberが全社に広げるChatGPT Workは、OpenAIの説明では複数の手順を経て「完成した成果物」を届ける仕組みです。その裏側を照らすのが、AI新聞が紹介した中国の中高生2万6811人の研究で、生成AIの利用開始から6カ月以内に宿題の得点は18%上がり、毎月の試験の得点は20%下がったとされています。成果物を渡す側と本人の力を測る側が、同じ技術を表と裏から見ている形です。もっとも、研究の対象は中高生の学習で、社員の業務の力を測ったものではありません。Uberの発表にも、成果物を任せた社員の判断力がどう変わったかを測る指標は書かれていません。




