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今週の3行まとめ(90秒)

Microsoftは10月9日(米国時間)、Copilotアプリ(同社のAIアシスタントアプリ)にWord・Excel・PowerPointのフル機能を組み込み、AIとの対話から文書の編集・共同作業までを同じ画面で続けられるようにしたと発表しました。

・MicrosoftがCopilotアプリで、Word・Excel・PowerPointの編集と共同作業ができるようにしたと発表しました。

・GoogleがGemini 4 Argon(同社の最新の最上位モデル)を公開し、Geminiアプリでは有料プラン契約者向けに提供が始まっています。

・個人情報保護委員会が、改正個人情報保護法の政令・規則の整備に向けた「基本的な考え方③」を公表しました。

今週の注目ニュース

Copilotアプリに Word・Excel・PowerPointを統合

出典: Windows Blog Japan / ⏱1分

概要:Microsoftは10月9日(米国時間)、CopilotアプリにWord・Excel・PowerPointのフル機能を組み込んだと発表しました。Chat(対話)やCowork(AIと共同で作業を進める機能)のどちらからでも作業を始めて下書きを作り、同じ画面で編集や共同作業を続けられ、使うAIモデル(AIの頭脳にあたる部分)を自分で選ぶか、おまかせの自動選択(Auto)にできると同社は説明しています。

重要ポイント:Word・Excel・PowerPointの作成機能とコラボレーション機能を、下書きから編集・共同作業まで同じ画面で使えることが、同社の説明する範囲です。

所感:「AI時代の生産性を定義しようとしています」という宣言は、出典の抜粋では機能の説明にとどまり、生産性の向上を示す数値は見当たりません。向上の根拠が出るまで、導入判断の材料にはしにくいと考えます。抜粋から確かめられるのは、ChatやCoworkから始めて同じ画面で編集・共同作業を続けられるという点です。次の会議資料の下書きを一本試作させ、部下が資料作成でアプリを行き来する場面が多いかを尋ねて判断してください。

Google、最上位モデルGemini 4 Argonを公開

出典: Google AI / ⏱1分

概要:Googleは10月13日、最新のフロンティアモデル(最先端の大型AIモデル)Gemini 4 Argonを、開発者・企業・研究者・一般の利用者に提供すると発表しました。同社のリリースノートでは、Geminiアプリでは有料プランのGoogle AI Pro・Ultra契約者向けに世界で順次提供が始まったとされています。

重要ポイント:Geminiアプリでの対象はGoogle AI Pro・Ultraの契約者で、財務レポートの分析や散らばった資料からのスライド作成が、同社の挙げる用途に含まれます。

所感:同社の言う「最も複雑なタスクを最初から最後まで」を職場に置き換えれば、「資料の束を渡せば、発表用のスライドまで一続きで仕上げてくれる」という話です。Google AI Proを契約する同僚がいれば、公開済みの決算資料からスライドを一枚作ってもらうと、出力が資料の束とどこまで合っているかが確かめられます。同社の用途例「財務レポートの分析」では、元の数字との照合が前提になります。仕上がったスライドの数字を、決算資料と突き合わせる役を誰に頼むかを決めてから試してください。

改正個人情報保護法、政令・規則の「基本的な考え方③」公表

出典: 個人情報保護委員会 / ⏱1分

概要:個人情報保護委員会は10月14日、令和8年改正個人情報保護法の政令・規則の整備に向けた「基本的な考え方③」を掲載しました。副題は「不適正利用等防止、規律遵守の実効性確保のための規律」です。改正法は令和8年7月17日に公布済みで、同委員会は準備期間を設ける観点から政令・規則・ガイドラインを検討するとしています。

重要ポイント:対象は個人情報取扱事業者と行政機関等とされています。

所感:中身を読み込むより先に、自社で改正対応を追う窓口を決めておく手があります。「基本的な考え方」は、10月14日の更新時点で①②③が掲載済みです。窓口が決まっていれば、生成AIに顧客データを渡してよいかの確認先がそろいます。次の部内会議で法務と個人情報の管理担当のどちらが公表を追うかを決め、部下には顧客データをAIに入力している業務を10月中に洗い出してもらいます。

そのほかの動き

◆ 技術の話

AIエージェントを拒否するサイトの増加、主要740サイトの調査

AI新聞によると、PageLensが10月に公表した調査では、主要740サイトのうち14.7%がOpenAIの学習用クローラー(自動でページを集める仕組み)を、13.6%がAnthropicのものを拒否し、利用者の指示でページを取得する「ChatGPT-User」も9.7%のサイトで拒否されていました。(出典: AI新聞)

◆ すぐ試せる実践ネタ

Geminiアプリ、有料プランでGemini 4 Argon提供 40超のアプリ連携も

Googleのリリースノートによると、Gemini 4 ArgonはGeminiアプリでGoogle AI Pro・Ultra契約者向けに世界で順次提供され、応答の仕方や40以上のアプリ・サービスとの接続を一か所で設定できる「Customize」も加わりました。Mac版アプリに組み込まれたコーディング支援機能Google Antigravityは英語での提供です。(出典: Web検索: Google)

ChatGPT Slides公開、発表資料の作成と同時編集

OpenAIは10月16日、ChatGPT Slides(ChatGPT内で発表資料を作る機能)を公開し、会話・ファイル・アウトラインから資料を作り、チームで同時編集やコメントができるとしています。対象はSpace(ChatGPT上でチームと資料作業を進める場)を使える一部のPro・Business・Enterprise利用者で、WebではPowerPoint・PDF・Google Slidesに書き出せます。(出典: Web検索: OpenAI)

ChatGPTの新機能Dots、指示なしで送信済みメールの誤りを指摘

ビジネス+ITで池田朋弘氏が、ChatGPTの新機能Dots(利用者が指示しなくても気づいた点を知らせる機能)で送信済みメールの曜日の誤りを指摘された例と、AIが裏側で何を把握して動いているかを確かめる3つの手順を紹介しています。(出典: ビジネス+IT)

◆ 業界の動き

Microsoft、社内のClaude利用費を3分の1超削減へと報道 Metaも利用縮小

AI新聞によると、Microsoftは年間10億ドル(約1500億円)以上に達する見込みだった社内のClaude(Anthropicの対話AI)利用費を3分の1超引き下げる方向で、Metaも社内での利用を大幅に減らしているとされています。(出典: AI新聞)

先週のつづき

前号で取り上げたGPT-6のその後です。OpenAIは10月16日付のリリースノートで、ChatGPTのGPT-6 Proに応答の高速化と、複数のエージェント(任された作業を自分で判断しながら進めるAI)が一つの作業を分担して並行に進める機能を加えたと記しています。対象は条件を満たすProの利用者で、組織で管理されたワークスペースでの提供は設定と展開状況によるとされています。

編集後記

AIに調べものを任せている部下がいるなら、まず「ChatGPTにURLを渡しても、本文を読めないサイトが増えているそうです」と伝えます。AI新聞が紹介したPageLensの調査では、利用者の指示でページを取りにいく仕組み「ChatGPT-User」が、主要740サイトの9.7%でサイト全体へのアクセスを拒否されていました。ブラウザーでは読めるのにAIは読めないという食い違いは、調べた結果を会議で共有する前に知っておきたい事実です。読めなかったときにAIが何を返すのかは、この記事では確かめられません。部下が使うAIに、本文を読めないURLを一つ渡した場合の返答を共有してもらうと、実態が分かります。