プロンプト手法

プロンプトテンプレート

業務ごとに固定した指示の型。変数部分だけを差し替えて再利用する。

プロンプトテンプレートとは

プロンプトテンプレートは、役割・目的・制約・出力形式を固定した、指示の型です。案件ごとに変わる部分(対象の文書、顧客名、期限など)だけを {顧客名} のような変数にして、差し替えて使います。

毎回ゼロから書くと、人によって書き方が違い、出力の品質もばらつきます。検証済みの型を使えば、経験の浅い担当者でも一定の品質を出しやすくなります。型が一つにまとまっているので、改善した内容がそのまま全員に届きます。

作るときは、実際にうまくいったプロンプトを土台にします。そのうえで、変わる部分と変わらない部分を分け、変数の名前と「何を入れるか」の説明を付けます。入れる情報が足りないときの振る舞い(質問を返す、触れずにおく)も書いておくと、使う人が迷いません。

テンプレートは作って終わりではありません。業務の変化やモデルの更新で、以前の型がうまく働かなくなることがあります。評価の結果をもとに、定期的に見直します。

具体例

商談後のお礼メール

悪い例も変数を使っていますが、決まっているのは宛先だけです。何を書くかは毎回 AI 任せになり、人によって出来が変わります。良い例は、差し替える項目と、毎回守る条件を分けています。「入力に無い約束は書かない」という制約も型に入れておけるので、確認の手間が減ります。

悪い例

商談のお礼メールを書いて。相手は{会社名}の{担当者名}さん。

良い例

あなたは法人営業の担当者です。商談後のお礼メールを作成してください。 # 入力(毎回差し替える) - 相手の会社名:{会社名} - 相手の氏名:{担当者名} - 商談の日付:{日付} - 話した内容の要点:{要点} - 次の約束:{次のアクション} # 条件 - 件名と本文を書く - 本文は400字以内、です・ます調 - 空欄の項目には触れない - 値引きや納期など、入力に無い約束は書かない

よくある誤解

テンプレートを使えば、誰が使っても同じ品質になる。

型は品質のばらつきを減らします。ただし、変数に入れる情報が不十分なら、出力も不十分になります。何をどの程度入れるかの説明を型に添え、出力の確認は使う人が行います。

一度作ったテンプレートは、ずっと使える。

業務のルールやモデルが変わると、同じ型でも結果が変わることがあります。評価用の入力を決めておき、定期的に試して直します。

プロンプトライブラリ

プロンプトライブラリは、業務ごとに検証済みのプロンプトテンプレートを集め、用途・評価結果・更新履歴とともに組織で共有する仕組みです。テンプレートが「1つの型」だとすれば、ライブラリはそれを管理する棚に当たります。個人の工夫を組織の資産に変え、担当者による品質のばらつきを減らします。誰が、いつ、なぜ直したかを残すと、改善が続きます。使われていないテンプレートは、定期的に見直して整理します。

PEP検定での位置づけ

この用語は PEP検定 シラバス第3章「生成AIの実務への活用」の範囲です。

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用語を「使える力」にする

PEP検定は、こうした用語を実務のプロンプト設計と評価に結びつける力を測ります。練習問題で確かめてみてください。