APIとは
API(Application Programming Interface)は、プログラムどうしがやり取りするための決まった窓口です。生成AIの API を使うと、対話画面を開かずに、自社のシステムや自動化ツールからモデルに指示を送り、結果を受け取れます。
仕組みは、プログラムが「使うモデル」「プロンプト」「出力の長さの上限」「出力の形式」などを指定してリクエストを送り、モデルの回答が返ってくる、という流れです。システムプロンプトや温度(出力のばらつき)も、ここで指定します。
料金は、API の従量課金では入力と出力のトークン数で決まるのが一般的です。月額定額のチャットサービスとは料金の考え方が違うため、長い文書を毎回渡す設計では費用が膨らみます。処理の件数と1件あたりの長さから、事前に見積もります。
実務での価値は、生成AIを業務の流れに組み込める点です。問い合わせの自動分類、日報の要約、データの整形などを、人が画面に貼り付ける手間なしに処理できます。そのぶん、エラー時の再試行、利用量の上限、APIキー(利用の認証に使う文字列)の管理といった運用の設計が必要になります。
具体例
問い合わせメールの自動振り分け
問い合わせ窓口に届くメールを、プログラムが API に送り、「請求」「技術」「解約」「その他」のどれかを JSON 形式で返させます。その結果をもとに、担当者のキューへ自動で振り分けます。出力の形式を固定しているので、プログラムがそのまま結果を扱えます。判定に自信がないものは「その他」に入れ、人が確認します。
API キーの管理を決めておく
開発者が API キーをプログラムに直接書き込み、共有のリポジトリに保存してしまう事故は少なくありません。キーが漏れると、第三者に使われて費用が発生します。キーは秘密情報を保管する仕組みに置き、用途ごとに分け、利用量の上限と通知を設定しておきます。